2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

上遠野浩平 「ブギーポップ・イントレランス オルフェの方舟」 (電撃文庫)

触れるものを燃やし尽くす少女。《世界の敵》である彼女にとっての、唯一の特別な存在…。 「ブギーポップ」に以前ほどの輝きを見出せないのはなぜか? 1.作品の質が落ちた。 2.「ブギーポップ」的なものに心動かされなくなった。 3.フォロワーの方が魅…

「ドラゴンエイジPure Vol.3」感想その1

美少女誌じゃない漫画雑誌を買うのは久しぶりじゃのう…。 日吉丸晃「さよならトロイメライ」 八千代ちゃんのモノローグ! 水着! お色気! トーマがいい感じにおバカで決めるときは決めるのが素晴らしい。 カンナのセクハラ、絵にするとエロい。やっちんのね…

七海ユウリ 「となプリ 王女様の休日」 (美少女文庫)

日本にやって来たエレノア国のプリンセス。ひょんなことから普通の少年と王女との一夏の同居生活が始まる…!? 序盤、道で拾った見知らぬ少女を家の中に連れ込んだ挙句、意識がないのをいいことにおいたをしてしまう主人公がちょっと面白い。 前作同様に他愛も…

あづまゆき 「しらたま!」(KR COMICS)

野球部を作ろう!な《女子高+萌え+野球》4コマ漫画。 エース候補の娘が高津つばめ、キャッチャー役は眼鏡っ娘、強打の新井鯉ちゃんに二遊間を守る双子は荒木&井端ときて、 ニヤニヤしないプロ野球ファンはいるまいて。 かあいい娘たちが野球やったりドタ…

鮎川哲也 「りら荘事件」(創元推理文庫)

”りら荘”にて休暇を過ごすべく集った芸大の学生たちの間で起こる悲劇。 死体の側にトランプのカードを置いていく犯人の正体は…。 巨匠・鮎川哲也の代表作の1つ。最初の刊行は1958年。 事件の動機などに時代性を多少感じたりはするものの、それほど古びては…

月見草平 「桜乃きらほの夏色救急箱」 (MF文庫J)

超自然的な疾患を治療する”オカルト医学”をネタにしたシリーズ第3弾。 「智子と鞠菜」 鞠菜と委員長が五目並べに興じつつ、朝永やきらほのことについて語り合うお話。 きらほを介して知り合った2人が友人関係に。作者どんどん上手くなってるなあ…。”神の一…

河里一伸 「ウエイトレスがいっぱい 南国は〜れむレストラン」 (美少女文庫)

夏休みの間、レストランの手伝いをすることになった貴幸。 初恋の従姉、天真爛漫な年下の娘、貴幸を追いかけてきた幼なじみまで巻き込んでのラブラブ生活!? 河里一伸+日吉丸晃タッグによる「〜〜がいっぱい」3作目は沖縄が舞台のレストランもの。 我が故郷…

石持浅海 「顔のない敵」 (カッパノベルス)

デビュー前「本格推理」に投稿採用された作品を含む”対人地雷ミステリー”短編集。 ときに殺害トリック、ときにストーリーの主題として扱われる対人地雷。 目を瞠るようなロジックや意外な展開にはやや欠けるものの、ミステリの題材としての目新しさもあって…

三浦良 「覇者の魔剣 抗いし者たちの系譜」 (富士見ファンタジア文庫)

皇帝サラ・シャンカーラの元に届いた魔剣出土の報。 魔物を殺す力を秘めたその剣をサラは謀臣や諸侯への揺さぶりに利用しようと画策する…。 魔剣が登場したからといってそれを巡っての戦いが始まるわけでなし、 あくまで策謀のための駆け引き、エサの1つと…

山口昇一 「にぶんのいち」 (二次元ドリームノベルズ)

優等生な双子の妹に苛められ、みじめな日々を過ごす駄目少年。 妹を見返すために、ある特別なカリキュラムを受けるが…。 ヤマグチノボルがかつて別名義で書いていたジュブナイルポルノ。発行は2000年。 裏表紙のあらすじに 美少女わんさか、エッチもわんさか…

田口仙年堂 「吉永さん家のガーゴイル 11」 (ファミ通文庫)

病気で長い入院生活を送る少年・吾郎のためにクリスマスイベントを手伝うことになったガー君。 しかも、あのゴールデンボーイズまでしゃしゃり出てきて、和己たちの人形劇と対決!? 今回はオールキャストのクリスマス狂想曲。 いつになく平穏でハートフルな人…

伊東京一 「BIOME 深緑の魔女」 (ファミ通文庫)

大地のほとんどを樹海が覆う世界。 流浪のフォレストセイバー(森林保護者)ライカは訪れた国で街を襲う異変の解決を依頼され…。 第2回えんため大賞《入賞》作。2001年刊行。 人々を苦しめる異変、その解決方法、さらなる災禍…。 鍵を握るのは、樹海に生きる…

西澤保彦 「ソフトタッチ・オペレーション 神麻嗣子の超能力事件簿」 (講談社ノベルス)

超能力絡みの事件を描いた《チョーモンイン》シリーズ8冊目。 ホラー風味の「闇からの声」。 イヤさ全開の真相がたまらない「捕食」。 「変奏曲<白い密室>」はこのシリーズらしいクオリティの密室ミステリで善き哉。 「無為侵入」は少ない情報から可能性を…

富士見ヤングミステリー大賞 受賞者の現在

FMB

冊数は富士ミスで刊行された著作の数。 ちょっと見づらいかも。後日修正します。 第1回 2001年 大賞 深見真「ブロークン・フィスト」 6冊。売れずに富士見と縁切れ。トクマノベルズEdgeで出した「ヤングガン カルナバル」シリーズがヒット。 最終選考 葉山…

友野詳・秋田みやび 他 「冒険の夜に翔べ! ソードワールド短編集」 (富士見ファンタジア文庫)

ソードワールドの短編集18冊目。発行は2003年。 テーマは「冒険者」で、仲間の死を引きずるパーティーの話や駆け出し冒険者の話など。 今夏、新たに長編シリーズ「ダークエルフの口づけ」をスタートさせた川人忠明の短編もあり。 どれもこれもそれなりに読め…

鯨統一郎 「タイムスリップ水戸黄門」 (講談社ノベルス)

タイムスリップ鯨統一郎のシリーズ4作目は天下の副将軍こと水戸黄門が現代日本にタイムスリップ。 女子高生うららと共に社会の悪を懲らしめる!? 「タイムスリップ森鴎外」のような意外な感動はないし、「タイムスリップ明治維新」のような歴史改変スペクタ…

深川拓 「らぶドル solo etude featuring Mai Nonomiya」 (ファミ通文庫)

らぶドル第3期メンバー・野々宮舞。彼女にはアイドルとしてのある弱点があり…。 アニメ版のノベライズといっていいのか、雑誌連載企画のノベライズなのか、とりあえず「らぶドル」の小説版を読了。 舞というと桃井はるこかー。最近ようやくキャラクタと声が…