月見草平 「桜乃きらほの夏色救急箱」 (MF文庫J)

超自然的な疾患を治療する”オカルト医学”をネタにしたシリーズ第3弾。
 「智子と鞠菜」 鞠菜と委員長が五目並べに興じつつ、朝永やきらほのことについて語り合うお話。
きらほを介して知り合った2人が友人関係に。作者どんどん上手くなってるなあ…。”神の一手”ってw
 「ドクター朝永の華麗なる半日」 れおま可愛い。
 「桜乃きらほの夏休み」 シリーズを締めくくるお話。え!? ちょっと待って。これで終わりなの?
無茶苦茶好きなシリーズに育ってきたところだったのに、3冊で終了なんてそりゃないよ。
どこにも完結だとは明記されてないから続く可能性は0ではないんだろうけど、うわーショックだー。
…気を取り直して本編の感想。
きらほ・朝永・鞠菜・委員長の4人で過ごす夏休み。海! 水着! 朝永の相変わらずの朴念仁ぶりが愉快。
オカルト医学の今回のネタも幽体離脱症候群にアリアドネの糸とハッタリきいてて面白い。
傷つき落ち込んだきらほを側で見守る朝永、お互い直接的なことは何も言ってないのにすっかりパートナーらしくなっちゃって、まあ。
シリーズに一区切りをつけるにはふさわしいお話でありました。満足。
ただ、これで終わってしまうにはあまりに惜しい。完結したとか噂されてて結局普通に続いてる「上等。」シリーズみたいになってくれないものか。
わしゃこの4人の話がもっと読みたいんじゃああああ。

桜乃きらほの夏色救急箱 (MF文庫J)

桜乃きらほの夏色救急箱 (MF文庫J)


シリーズ感想:
「桜乃きらほの魔法医カルテ」
「桜乃きらほの恋愛処方箋」