鯨統一郎 「タイムスリップ水戸黄門」 (講談社ノベルス)

タイムスリップ鯨統一郎のシリーズ4作目は天下の副将軍こと水戸黄門現代日本にタイムスリップ。
女子高生うららと共に社会の悪を懲らしめる!?
 「タイムスリップ森鴎外」のような意外な感動はないし、「タイムスリップ明治維新」のような歴史改変スペクタクルもなく、
「タイムスリップ釈迦如来」のような開いた口がふさがらない超絶バカ展開もない。
その代わりに、政官財の癒着、利権政治という社会問題に鯨統一郎が鋭くメスを入れる!……つもりがナマクラ刀で切り口ぐだぐだ。
どこからどう見てもB級です!な、ゆる〜いエンターテインメントに仕上がっております。
黄門様と一緒に旅をしよう、小悪許すまじ、やっておしまいなさい七さんウラさん。
そして、最後は当然アレで締めくくりですよ。水戸黄門といえばアレ…w
 決して美味ではないのだけど、独特の味わいがたまらない珍味のようなこのシリーズ。好きなのです。
それにしても表紙…。萌え系の絵師さんを起用してればなおよかったのに。

タイムスリップ水戸黄門 (講談社ノベルス)

タイムスリップ水戸黄門 (講談社ノベルス)

シリーズ感想:
「タイムスリップ森鴎外」
「タイムスリップ明治維新」
「タイムスリップ釈迦如来」