2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

木原浩勝・中山市郎 「新耳袋 現代百物語 第四夜」 (角川文庫)

おなじみ幽霊譚から狐狸妖怪の類に加え、今回はUFO話とこれまで作者が封印してきたとびきりの不気味な話「山の牧場」が収録された第四夜。 んー「山の牧場」編を読んでも具体的な情景がいまひとつ思い浮かばないなあ。 こちらの想像力が足りないのか、怪異譚…

小林めぐみ 「食卓にビールを 6」 (富士見ミステリー文庫)

物理好きでちょいと変わり者な若奥様(あるいは女子高生)な主人公が出会うSF的非日常。 夏休みの自由研究がなぜか「太陽の簒奪者」*1を彷彿とさせる(させない)宇宙規模の騒動へとつながっていく「太陽電池篇」。 パンダ(型宇宙人)の戦いを絵にしてほし…

葉山透 「9S VIII」 (電撃文庫)

峰島由宇の知識とLAFIファーストを奪い、本格的な軍事行動を開始した《海星》と黒川。 海に潜み、反撃の機を窺う《ADEM》であったが…。 救い出されてからもいまひとつ気力の戻らない様子の由宇。それを見守る闘真や麻耶たち。 一緒にお風呂はいってみたり、…

久住四季 「ミステリクロノ」 (電撃文庫)

時間に干渉する力を秘めた道具──クロノグラフ。 その一つ、リザレクターを持った少女・真理亜と出会った遥海慧は…。 人としての生き方を何も知らない天使の少女。使用者の時間を巻き戻してしまう力。それが引き起こしてしまう歪み。 シリーズ1冊目であるた…

オタクな娘さん

海燕さんとこの「らきすた」の話題を眺めながら、「ドージンワーク」も京都アニメーションが作ればきっと超人気作になるよ! とふと思った。 はっとけスクリーントーン。 あ、でも、白石稔の「ドージンワクワク」はちっとも嬉しくありませんね。

ライトノベルサイト杯

2007年上半期ラノサイ杯結果ページ(シリーズ部門軽量版) シリーズ部門で「ダークエルフの口づけ」を推してるのが一人しかいないことに絶望。

「砂糖菓子(ライトノベル)の演じる生死」

ぎをらむさんによる富士見ミステリー文庫の絶版調査。はやいもので3回目。 刊行から2年で「ロクメンダイス、」が品切れになっていたのを知ったときは驚いたのだけど、なるほど全体的に大鉈が振るわれていたのですなー。 ああ、吉田茄矢さんの「BAD×BUDDY」…

石崎幸二 「首鳴き鬼の島」 (東京創元社)

《首鳴き鬼》という怪談の取材のために訪れた孤島で巻き込まれた連続殺人。 腕を切断された死体。館に響き渡る鬼の鳴き声。見立て殺人の真相は!? 「袋綴じ事件」の刊行から早五年。いやー、待たされた、待たされた。 長らくの沈黙の間に既刊の四冊も品切れに…

木原浩勝・中山市郎 「新耳袋 現代百物語 第三夜」 (角川文庫)

ちょっと不思議な怪異から身も凍るような幽霊譚まで全九十九話の怖い話を収録したシリーズ。 息抜きがてらに手にとったのに、ついつい読みふけってしまう罠。 特にゾッとさせられたのが第十九話「鶏頭の花」第六十七話「そっちは危ない」あたり。 第五十四話…

わかつきひかる 「お嬢様×お嬢様 ふたりは恋ドレイ!?」 (美少女文庫)

駅のホームで数年ぶりに再会した幼なじみにときめく夏実。 でも、親友の小夜子が先にアタックをはじめていて…。 ふたりのお嬢様と普通の少年との恋の行方は!? わかつきひかる×あきらタッグなのに「○○プリンセス」じゃないのね*1。 メインは巨乳なお嬢さんで…