小林めぐみ 「食卓にビールを 6」 (富士見ミステリー文庫)

物理好きでちょいと変わり者な若奥様(あるいは女子高生)な主人公が出会うSF的非日常。
夏休みの自由研究がなぜか「太陽の簒奪者」*1を彷彿とさせる(させない)宇宙規模の騒動へとつながっていく「太陽電池篇」。
パンダ(型宇宙人)の戦いを絵にしてほしかった「おばあちゃん仮説篇」。
終盤の畳み掛けが笑いを誘う「アニテク篇」あたりが特に好きかなあ。
ベストは奇想度とエスカレート度が際立つ「クリーニング篇」重曹すげー!
 軽妙なノリがなんとも楽しいドタバタSF連作もこれにて一区切りとのこと。
あやや富士ミスの名物シリーズが一つ終わっちゃったよう。
イラストも魅力的な一品でした。


シリーズ感想: