木原浩勝・中山市郎 「新耳袋 現代百物語 第三夜」 (角川文庫)

ちょっと不思議な怪異から身も凍るような幽霊譚まで全九十九話の怖い話を収録したシリーズ。
息抜きがてらに手にとったのに、ついつい読みふけってしまう罠。
特にゾッとさせられたのが第十九話「鶏頭の花」第六十七話「そっちは危ない」あたり。
第五十四話「台北のホテル」なんかもう読んでて涙目。ひと気のなくなった夜の建物のエレベーターって何もなくても気味悪いのよう…。
第九十七話「来てまっしゃろ?」で気になった”生き人形”のお話。検索かけて出てきたこれを読んじゃったぜ。はわわわ…。
第十七話「鏑矢」第六十三話「アフリカより」第七十一話「来客」みたいな話もやっぱり好きだなあ。第五十話「お神輿」なんか心和むよね。

新耳袋―現代百物語〈第3夜〉 (角川文庫)

新耳袋―現代百物語〈第3夜〉 (角川文庫)