葉山透 「9S VIII」 (電撃文庫)

峰島由宇の知識とLAFIファーストを奪い、本格的な軍事行動を開始した《海星》と黒川。
海に潜み、反撃の機を窺う《ADEM》であったが…。
 救い出されてからもいまひとつ気力の戻らない様子の由宇。それを見守る闘真や麻耶たち。
一緒にお風呂はいってみたり、勝負を仕掛けてみたり、由宇を気にかける麻耶さんの健気っぷりに心和む。
友情ってのともちょっと違う、信頼と心配のいりまじった親愛の形。由宇のためならば兄離れも厭わないってあたり、ホントいい子だなあ。
闘真と由宇の仲も恋愛寄りに大きく進展。
まだまだ互いへの感情を持て余しているようだし、不穏の種もたくさんあるのだけれど、ふたり手に手を取り合って難局を乗り切ってってほしいものですなっ。
巨大空母フリーダムvs潜水要塞スフィアラボのスケールのでかさに瞠目し、マモンvs八代のはったり勝負に酔いしれ、由宇と闘真の様子にグッとくる。
そして、エピローグでまた思わせぶりな引きをする作者のいけず。もう、何なんだよ峰島勇次郎!


感想:I〜V
VI
VII
ないんえす?

9S(ナインエス)〈8〉 (電撃文庫)

9S(ナインエス)〈8〉 (電撃文庫)