「狂乱家族日記 弐さつめ」 日日日 (ファミ通文庫)

傍若無人ネコミミ妻・凶華の発案により、乱崎一家は揃って新婚旅行へ行くことに。
当然その旅行が平穏無事に済むわけがなく…。

1作目とノリはほとんど同じで、良くも悪くも凶華様の暴走に引っ掻き回される展開。
凶華に関してはこの馬鹿ネコがあっ!とたまに思ったりもするんだけど、
凰火くんや家族へ向ける想いの丈に何となく許せてしまうんだよなあ。
ただ、ちょっと凶華のキャラクタに頼りすぎな感じはあるんで、続きでは他の家族をもっと活躍させて欲しいかも。
今回、銀ちゃんや帝架くんの影が薄かったしね。
それと、2冊目になっても凰火が魅力的になってこないのは如何なものか。いまだにツッコミ役としての機能しか果たしてない気がする。

書き急いだという印象の強かった前作に比べると、今回の内容は過不足なしといったところ。
乱崎家最大の良心である優歌の健気さと優しさのおかげで、”いい話”にうまく落とせてるんじゃないかな。
クライマックスであやうく泣きそうになったのは内緒。

前巻感想→http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20050605#p2