「星の大地 1」 冴木忍 (角川スニーカー文庫)

侍女のアゼルはお使いに行った帰りに突然、王女サウラが自害してしまったと聞かされる。
秘術によって生き返ったお姫様は以前とはまったく別人のようになっていて…。
一方、長く続く戦争に民は疲れ、街には破滅を予言する者が現れはじめていた。

初版は93年。十代の頃は好きで読んでたけど最近はあまり読んでないという作家その2*1冴木忍の作品。
まあ、去年「道士リジィオ」を再読したので、そんなに久しぶりというわけでもない。

全3巻で完結という予定のためか、序盤から展開が早いこと。
アゼルとサウラのヒロイン2名のキャラをざっくり立てつつ、盗賊団とやりあって宮中陰謀劇に突入。
特にこれといった読み所はないものの、テンポだけはめちゃ良いので、さくさく読めたざます。
お姫様が本当に別人に入れ替わってるんじゃないかとか、****もホントに死んだのかなあ等々、つい邪推して読んでしまうあたり、ミステリ者の悪い癖。

*1:その1は水野良