「バッカーノ! 1933(上) THE SLASH 〜クモリノチアメ〜」 成田良悟 (電撃文庫)

ガンドール・ファミリーの拷問師・チックと用心棒となった刀使いマリアが御用で出向いたとある場所にて、…再び狂乱の幕が開く。シリーズ6冊目。

「無印」「1931」「1932」でバラバラに登場してきたキャラを集わせ、積み残していたお話を進めつつ、新たな火種を呼び起こすという展開。
今回の話では各勢力の刃物使いたちにスポットを当てるようで、不死者ではない彼等がどう動いていくのやら、先が楽しみ。
主人公っぽい扱いのチックに一体どんな役割を用意してるのかなあ。兄弟愛に期待したいところ。
「2001」ではまったく出番がなかった(口絵1ページにだけ賑やかしで登場)アイザックとミリアの天然トークが相変わらず面白くて和む。
マリアとアデルのライバル!?対決にも注目。
…あー、葡萄酒、おまいさんは出てこんでええっちゅうに。結局全部を葡萄酒がぶっ壊して終わるってのだけは勘弁して欲しいんだが…。