「大唐風雲記 洛陽の少女」 田村登正 (電撃文庫)

古の中国を舞台にした歴史ファンタジー小説。2002年の電撃大賞<金賞>受賞作。

うわー、作家萌えしそう(笑) うちの父上と同じくらいの歳のおっちゃんが、こういう稚気にあふれた小説を書いてるのかと思うと、
なんだかすごく応援したくなってしまうじゃないか。
血塗られた史実がおおらかなユーモア精神でつつんであって、キャラクタナイズされた有名人たちが天衣無縫に暴れまわっていてるさまがとても面白い。
主人公の履児くんがかわいい男の子であるとことか破天荒な則天皇帝陛下とかがかなりツボ。
終盤の高将軍のエピソードとかはえらくシュールなギャグを見せられてるようで変な笑いに襲われてしまいますた。