「涼宮ハルヒの退屈」 谷川流 (角川スニーカー文庫)

シリーズ3作目、短編4編収録。
SOS団で草野球大会に出場する表題作「涼宮ハルヒの退屈」におけるハルヒの暴走は、
なんか「究極超人あ〜る」の光画部鳥坂先輩の関係を彷彿とさせますな。
笹の葉ラプソディ」における時間遡行ものへの微妙なアプローチの仕方や、
孤島症候群」での本格ミステリの形式のパロディなどなど、
SFやミステリ的ガジェットの料理の仕方は相変わらず冴え渡っていて面白い。
正直「溜息」よりもずっと楽しめたので、このシリーズは短編向きなのかもしれないと思った。
あと、谷川流にはハルヒとは別にノンシリーズでミステリを書いて欲しい気もしたりしなかったり。