上月雨音 「SHI-NO 夢の最果て」 (富士見ミステリー文庫)

支倉母に連れてこられたとあるパーティー
手持ち無沙汰にしていた”僕”と志乃ちゃんの前に現われたのは……おめかしした鴻池キララ先輩!?
 トイレで撃ち殺されていた女性。捜査の過程で一人の重要容疑者が浮かび上がったのだが、物証もなく、被害者との関係/動機も不明のまま。わずかな情報から支倉志乃が導き出した答えは……おう、この真相はわりと衝撃的な。
一連の事件の流れ、犯人の狂気とそうならざるをえなかった事情にぞくっとさせられるものあり。そして、容赦なく犯人に真実を突きつける支倉志乃の姿に”名探偵の業”を垣間見る。
ミステリ部分以外では、キララ嬢のドレスアップとか、志乃ちゃんと”僕”のホント微妙な(ほとんどmm単位の)ラブラブっぷりが見所。


シリーズ感想:「黒き魂の少女」「アリスの子守唄」「天使と悪魔」「愛の証明」「呪いは五つの穴にある」「支倉志乃の敗北」

SHI‐NO―シノ 夢の最果て (富士見ミステリー文庫)

SHI‐NO―シノ 夢の最果て (富士見ミステリー文庫)