水城正太郎 「たましいの反抗記 すてるがかち」(富士見ミステリー文庫)

1つの島がまるまる巨大な学園になっているというどこかで聞いたような舞台設定で、
生徒の心を支配してしまう力を持つ校章をめぐっての争いが勃発! そんなものは捨てなきゃ駄目だよっとちびっこ(女子中学生)が旅に出るという、それなんて指輪物語?なお話。
そんな超設定で中身までアホな冒険コメディならばきっと楽しく読めたような気がするのに、なんだこれ。
学園の支配だの戦争始めちゃったりだの深刻なんだかバカバカしいんだかよくわからない女子校戦国群雄割拠もの(?)な展開に、いまいち乗り切れぬまま読了しちまっただよ。
ヒロイン同士の友情とかスキンシップが不足気味で、女子校ものなのにCP萌えすら出来ないのは致命的だと思いまーす。
折角の絵師・ミヤスリサなのに、無駄に裸体でサービスサービスぅな主人公のカットだってあるのに、ちいっともそそりやしねえたあ、どういうことだ。
ミヤスリサならエロコメを書ける作家とマッチングさせるべきじゃあないのかー。