「ファンタジアバトルロイヤル 2006 SPRING」（富士見書房）

　・上月雨音「SHI-NO」 ”玄関で靴を脱ごうとしている志乃ちゃん”な扉絵が、２巻の表紙にしなさいよーと言いたくなるくらい素晴らしい。
ミステリのネタとしては使い古されたものではあるのだけど、志乃ちゃんと”僕”のやり取りが陰鬱な事件の顛末との大きな落差を生み出していて、短編小説として非常に読み応えのあるものになっている。
ラストの志乃ちゃん、かあういのー。
もうすぐ発売の２巻も楽しみ。

　・木ノ歌詠「熾天使たちの５分後」 しんみり。

　・桜庭一樹「GOSICK」 あ、あれ、本編５巻の続きになってる？いつの間に夏休み終わったんだ。
フランス革命を舞台にした挿話がなんとなくカーの歴史ミステリを彷彿とさせるかも。

　・内藤渉「星のファム・ファタール」 ６年ぶり復活とのことで記念読み。んー、昔のファンタジア作品っぽいな。

　・鷹野祐希「ぼくのご主人様!?」 千尋嬢の秘密に迫る!?春生嬢なお話。
うくくく、春生嬢を翻弄する千尋嬢が最高っ。
千尋嬢が吉香たんを押し倒すのを願ってやまないリッパーさんとしてはニヤニヤが止まりませんともさ。

　・師走トオル「タクティカル・ジャッジメント」 オンラインRPGのPK事件で裁判!?なお話。面白い。

　・伊藤イツキ「緋色のルシフェラーゼ」 新連載。現代に転生した魔王たちのバトルゲームという話らしい。今後に期待。

　・新井輝「ROOM NO.1301」 はーい、作中に出てくるボーイズラブが読みたいでーす。

　・納都花丸「オオカミが来る！」 コミックス１巻が７月発売予定だそうで、こりゃ楽しみだわい。

　・すみ兵「マルタ・サギーは探偵ですか？」 「a collection of s.2」に収録された「紅白珊瑚礁」でのバーチの変装術を元ネタにしたマンガ版。からかわれたマルタの反応がかわいい。