「図書館戦争」 有川浩 (メディアワークス)

軍隊をもった図書館がメディア良化という名の図書弾圧と戦争するお話。
うーん、面白くないわけじゃないんだけど、怪獣の出てこない有川作品にはあまり興味を惹かれないなーというのが正直なところ。
「空の中」「海の底」と比較しちゃうと物語の密度も読んでる間のワクワク感も薄いし、作中のイベントもいまひとつ盛り上がりにかける。
最後のドンパチも地味に終了しちゃったんで、何かこう爽快感にかけるというかなんというか。
それに、良い意味でも悪い意味でも作品からライトノベル色が抜けつつあって、萌えキャラ読みが出来なくなってるのが寂しいなあ。
「空の中」の武田三尉みたいなお嬢さんは出てこないのかよ。郁たんも柴崎さんも全然萌えねっすよ。
せめて堂上くんが小柄美少年キャラだったらよかったのにー。
あと、小牧×堂上とか堂上×手塚を推奨するBL好き女子を登場させてコメディ成分増量しようぜ。

有川さん、越境作家としてあちらの世界に行ってしまうのかねえ。


既読感想:「塩の街」
「空の中」
「海の底」