「自由人の嘆き(上)」 白井英 (富士見ファンタジア文庫)

騎士の資格を剥奪されたアーヴェルは名誉挽回のためとして王の命を受ける。
自由人の街道を遥か西へ。オランを出発し、パルマーの村へと向かうアーヴェルたちに待ち受ける運命は…。
原案:安田均SFC用ゲーム「ソードワールドSFC 2」の小説版。

ゲーム版をがっつり遊びこんだこともあって、刊行時(1994年)小説まではいいやとスルーしてました。
久しぶりに「ソードワールド」シリーズを読んでみたくなったので、手にとった次第。
フォーセリアを貫く”自由人たちの街道”を物語のベースに巨人族(エンシェント・ジャイアント)を描いたお話で、上巻ながらなかなか読ませる展開。
巨人の存在感と巨人と共存する国の描き方が面白かった。
ソードワールド」とひとくちにいっても、コミカルなライトファンタジーから重厚でハイ・ファンタジーな色合いをもつものまでいろいろあって、
この「自由人の嘆き」は後者の代表作といったところでしょうか。