「タイムスリップ明治維新」 鯨統一郎 (講談社ノベルス)

女子高生うららが幕末の時代にタイムスリップ。
元の時代に帰るには、史実の通りに明治維新を成功させなきゃならない!?
うららは維新の嵐へと飛びこむことに…。

タイムスリップものの怪作といえば誰だって連想するのが「タイムスリップ森鴎外*1
現代日本森鴎外がやって来て携帯電話片手にラップを歌うという感動作だったわけですが、そのシリーズの第2弾が今作。
主人公サイドとは別に未来からタイムスリップしてきた敵がいて、歴史を改変させようとあの手この手を使ってくるのを、
うらら達が対処していくというお話で、これが実にバカバカしい。わたしはわりと楽しんで読めちゃいました。
うららを萌えキャラにして、ラブコメちっくにしたりギャグ色を強めて、イラストをつければ良いライトノベルになりそうだなあとも思ったりして…。
鯨統一郎には間違ってもライトノベルは書けないでしょうがね。
あー、田村ゆかりが主演したというラジオドラマ版も聴いてみたかったなあ。
ちなみに第3弾「タイムスリップ釈迦如来」は今作よりもさらにハジケまくった作品なので、
明治維新」が微妙だったという方もめげずに読んでみるがいいです。
あと「邪馬台国はどこですか?」が好きだという人にもこのシリーズはわりとオススメ……かも?

続編感想→http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20050309#p2

*1:これは挑発的言辞ではありません