「虚空の王者 フェンネル大陸 偽王伝」 高里椎奈 (講談社ノベルス)

攫われた王を追い、パラクレスへ潜入したフェンベルグたち。
彼女たちはそこで王と同じ顔をした冷血漢・クドラと対峙することになる。
ラクレス国内に燻る不穏、ソルド王に隠された秘密とは…?

シリーズ3作目。キャラ紹介にサチがはいってないのはなぜー? 各国の位置関係を把握するためにも地図欲しいなあ、地図。
 3作目になっても相変わらず物語書き足りてないなーとちょっぴり溜息。
もうこの感じで最後までいくんだろうとすっかり諦めることにして、フェンかわいいフェンかわいいと言い続けながら読むことに決めました。
でも、敵にとっつかまって檻にいれられるフェンに思わず萌えーとか言い出しそうになった自分には駄目出ししておこう。
それにしても、サチは一体何やってるんだ。そんなにフェンを愛してるのかこの野郎。テオもアシュレイももっとフェンを愛でてやってくれ。
 パラクレスとソルド、2国の間に横たわる依存と不信の抜き差しならない関係は結構面白かったが、
中世風の剣の世界に遺伝子工学を持ちこむ無造作な設定にはさすがに首を傾げてしまう。そんな感じで。