「少女海賊ユーリ 海竜のなみだ」 みおちづる (フォア文庫 童心社)

ユーラスティア号はザーナンの指し示す海へ向かう。船の墓場と恐れられる”海竜の海”へと。
そこで、ユーリたちを待ち受けているのは、ザーナンの過去と、海竜のなみだだった…。

熱くて面白いジュブナイル・ファンタジーのシリーズ3作目。
ザリア石の力により太古の時代から生き続けてきた海竜。その海竜を見守り、ともに生きる人魚たち…。
ライトノベルで書けば軽く長編1冊になりそうな話を、グッと凝縮して書いてるような骨太な物語は今作も健在。
長くはない話の中に、メインの話(海竜)とキャラクターの話(ザーナンの出自)とシリーズ展開(時光石関係の話)とを詰め込んで、しっかとまとめあげる作者の力量には惚れ惚れしちゃうなあ。
海竜の話は感動的で良かったですよ。クライマックスは胸にくるものがありました。
ノエルとレニーは互いのことを意識し始めたみたいだし、ラブ展開に期待。


「少女海賊ユーリ」シリーズ感想

少女海賊ユーリ 海竜のなみだ (フォア文庫)

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