「ハーフダラーを探して 2」 水城正太郎 (富士見ミステリー文庫)

詐欺師の修行を続ける魔夜美。師匠の煉四郎と組んで悪徳芸能プロから見事に金をせしめたが、それは全部偽札だった!?
 都知事選、テレビのやらせ、プロレス、テロリスト。様々な陰謀渦巻く新都心…。

作者はWWEみたいな流れを意識してたのかもしれないけど、そのおかげで決着部分が全部茶番っぽくなってしまってる。
テロ話とプロレス話は別にした方がよかったんじゃないの。
重要なポジションにいるはずの霧山のキャラがいまいち立ってないんだよなあ。
2巻めということで話のノリやメインをはるキャラクタにはだいぶ慣れてきた感じで、そのへんはまあまあ順当な面白さ。
BLちっくになるのを期待してたのに、そうはならなそう。残念。
 それと、この雰囲気なら魔夜美と煉四郎はヤッちゃっていいんじゃなかろうか。
キザったらしく思わせぶりなだけにするよりも直接的な愛憎関係になった方が面白そうな予感。
魔夜美くんもうちょっとガード甘くしてくんないかな。3巻への引きはよかった。

前巻感想→http://d.hatena.ne.jp/kirisakineko/20041116#p1