「アツイヒビ」 緑川ゆき (花とゆめCOMICS)

優等生が川に落とした生徒手帳には、殺人計画が書きこまれていて…。
表題作「アツイヒビ」を含む連作形式の3話+短編1つが収録。

「アツイヒビ」 たとえ自らが傷ついてでも守りたいという意思。悲しいまでの気持ちのすれ違いが…痛い。もし間違っているならば正さなければと動いてくれる人が、彼のすぐ近くにいてくれてよかったと思う。

「花の跡」 ラストにタイトルの意味がわかりハッとする瞬間。

「寒い日も。」 国吉君はめっさイイ男ですね。室園さんの女の子ぶりが死ぬほどかわええ。
遠山さんの頑張ってる感じと池田君の屈折具合もよきかなよきかな。

「名前のない客」 これだけシリーズ外の単発作品。テロリストから逃げ遅れた人たちのお話。
とても面白い。この設定使って長編小説一本書けそうざますよ? この作者さん、ミステリ風な作品の描き方を好む人なのかしらん。