「食卓にビールを 3」 小林めぐみ (富士見ミステリー文庫)

人妻で女子高生な主人公が大活躍したりしなかったりする、SFちっく脳天気コメディ。
時間遡行による歴史改竄というテーマを扱った?「スナイパー篇」ほか、全8話収録。

毎度のごとく、程よい力の抜け具合が好ましくて、何より読んでて楽しい。
一番面白かったのは「スナイパー篇」かなあ。事態がどんどん妙な方向へエスカレートしていくのがおかしい。
「降臨篇」もへらへら笑いながら読める。宇宙崩壊の危機をたった一言で救ってしまう主人公が素敵。
他には「喧嘩篇」の惑星運動を痴話喧嘩な裁判ネタにしてしまうナンセンスっぷりとか「密輸篇」のドタバタが特によござんした。
そういや、2巻でやってた「スネークマスター篇」は結局投げっぱなしなのね。

既刊感想→http://www.big.or.jp/~pon/book/kobamegu.htm