「くじびきアンバランス」 横手美智子とゆかいな仲間たち (MF文庫J)

マンガ「げんしけん」の作中作が単独作品として小説化。
大事なことは”くじびき”で決めるという一風変わった学園でのお話。

八雲剣豪さんのイラストをライトノベルで見るのも久しぶり。富士ミスの「亜是流城館の殺人」以来。
設定からしてギャグっぽい作品なのかと思っていたら、意外にも真っ向勝負の学園ラブコメになってました。
”くじびき”のこととかチームを組んでの対決ものという部分よりも、キャラクタたちの恋愛模様が話の中核をしめる様子。あちこちで身悶えしながら読んでました。
なんといっても二籤目で主人公を務める小牧ちゃんが良いっ! ベタな展開ではあるのだけど、小牧ちゃんの心のうつりかわりが丁寧に描かれてて、
すっかり感情移入させられちゃいましたよう。
小牧ちゃんにとっては結構切ない展開になりそうな感触がたまりません。うう、わしは小牧ちゃん派ですよっ。
そして、三籤目のラストではさらにキュンキュンな状況が…。うわー、三角関係どころか四角関係なのかっ!? 彼女と千尋くんのエピソードは次で描かれるのだろうか。すげえ気になるですよー。ということで、恋愛系ライトノベルがお好きな方は要チェックかも。わたしは気に入りました。