「吉永さん家のガーゴイル 3」 田口仙年堂 (ファミ通文庫)

錬金術のお姉さんが植物と話せるヘルメットを開発し、双葉がその実験台になることに。
綺麗な歌声な惹かれ裏山に向かった双葉はそこで黄色の花を見つける…。

1巻のガー君、2巻の百色に続き、今回の実質主役は双葉。
前半のドタバタ展開から、打倒ガーゴイルに燃えるライバル登場、さらにキャラの成長もありーので、今回もよい出来。
ちょいと元気すぎてがさつな双葉が植物と話せるようになることで植物を慈しむようになり、
彼女を見守る和己やガー君までも一緒に少しずつ成長していってるという展開は、読んでてとても気持ち良い。
このシリーズの魅力はドタバタの面白さに加えたそういう部分なんだなあと改めて認識。
双葉の純粋な友達想いの一面とガー君が双葉を想う気持ちのぶつかりあいがじわーっと響いてくるあたりが印象的。
そして、ラストの切ない締め方にはまた涙ぐまされてしまいました。
えうー、今回バトル多めなんで最後ちょっと油断してましたよう。