「さよならトロイメライ 3 幻想リプレイ」 壱乗寺かるた (富士見ミステリー文庫)

学園祭へ向けて、演劇部への助っ人に借り出された冬麻たち。
だが、巫城都の婚約者だという謎の転校生が現れ、冬麻の心はかき乱される。
さらに、演劇部内で不穏な事故が相次ぎ……。

オペラ座の怪人」と過去の演劇部員の死、そして現在の事故…というところは、
どうにかしてミステリ風味を盛りこんでやろうという作者の意気がうかがえて微笑ましいんだけど、
なにしろ編集部に殺人事件禁止を言い渡されているシリーズなわけで、ミステリ部分はあくまで添え物。あー、残念。
事件の雰囲気は好きなんだけどなー。
しかも、主人公サイドがまったくミステリ部分には関っていかないので、
本筋はすっかり学園祭のドタバタと冬麻とお嬢様のすれ違いにいってしまいました。
いや、そこはそこで面白いんだけどさ。

出番少なめながら和服こと八千代たんの萌え描写は素晴らしく、泉はトーマ君の指しゃぶっててエロエロです。
っていうか、トーマ! 貴様、あんなおいしい場面でむざむざと…。八千代たんをもっと恥ずかしい目にあわせてあげないか。

都お嬢は今回空回りまくりでトーマとのすれ違いがせつない。お嬢派としては結構辛い展開だー。うあー。
泉に大きくリードされてしまったのを次回なんとか挽回してほしいところ。