「涼宮ハルヒの憂鬱 1」 みずのまこと (原作:谷川流) (角川コミックス・エース)

 駄目だこりゃ。とにかく説明が足りなすぎで、各キャラクタがどんな役割をはたしているのか、
ハルヒのもっている力は何なのか、全然伝わらない。ストーリー展開もさっぱりわからん。
原作を読んでない人に理解できるマンガになってるとはとても思えないんですが……。
かと言って原作のファンが喜ぶようなマンガになっているかといえば、さにあらず。
キャラデザインのやたら鋭角的な輪郭だとかバランスの悪いところが気になってしょうがないざんす。
それから、みずのさんマンガ相変わらず下手だなあ。各話で2ページ見開きを使うタイミングが一緒です! 野球シーンが野球になってません!
特にアクション場面の下手さは致命的でありまして、長門ちゃんの見せ場が盛り上がらないこと盛り上がらないこと。
原作のストーリーを消化するのに手一杯……ならまだいいんだけど、これじゃあ原作の魅力を描ききれてるとは言い難いですよ。

 ってなわけで、涼宮ハルヒが好きで好きでしょうがないという熱心な人以外にはオススメできません。
こんなん読むくらいなら「おおきく振りかぶって」読みましょうよ。いや、ホントに。

 さて、酷評ばかりなのもなんなので、とりあえず良かったところもあげておこう。
えー、みくるたんがハルヒに乳揉まれてるところとか、セクハラされてる場面はよかったでやんすw。やっぱり多少エロがはいる方がみずのさんの絵は生きるなと。