「ラストホープ」 浅暮三文 (創元推理文庫)

釣具店”ラストホープ”の経営者であり元・宝石泥棒の2人組が巻きこまれた一騒動。一億円は誰の手に? 鍵は川を泳ぐ山女魚の中に。

中年おっさんと婆さんが大活躍のクライム・コメディ。
車を盗まれたりとりかえしたりをひたすらに繰り返すところや、主人公の東堂たちがひどい目にあわされまくるあたりは楽しいものの、全体にちょっと地味かも。
アクションシーンもあまりないし、爆笑するほどのドタバタではないし、キャラクタもどっちかというと渋め。
これといってここが良いというところは特に思いつかないんだけど、読了してみると印象だけは良いという感じの作品でした。
フライフィッシングが好きな人なら、いろいろネタがつめこまれてるのでより楽しめるのかも。

あと、映画とか芝居になったらかなり面白いものになるんじゃないかなあとも思ったりして。
マツ婆さんが中村玉緒とかどうですかね。