「妖奇城の秘密 ネオ少年探偵」 芦辺拓 (Gakken エンタティーン倶楽部)

少年少女探偵3人組の前に現れる仮面の怪人。囚われの美少女はさらわれ、古城は消える。
3人は残された暗号文を解き、事件を解き明かすことができるのか!?

絵師はライトノベル者にとっては「悪魔のミカタ」でお馴染みの藤田香
ぶっちゃけ絵買いですーなわたしとしては、イラストの枚数がたくさんあるのが大変嬉しうございました。
本文挿絵の枚数についてはライトノベルの各レーベルよりも充実してますね。これであとカラー口絵があれば文句無しだな。
それと、前に読んだ芦辺拓作品が「殺人喜劇の13人」なもので、美形になった森江春策のイラストにはかなり違和感が…w。

話の内容、語り口ともに乱歩のジュブナイル作品を彷彿とさせるもの。そのへん好きな人には楽しめそう。語り口が懐かしい雰囲気だなあと思いながら読んでました。
現代を舞台にするにはちと無理のある”怪人”や”消失トリック”も上手いことやってますね。
建物の設定にはいたく感心しました。確かにそういうのどこかにありそうですもん。
続きがあるなら、主役の3人組にもうちょっとスポットが当たってくれればいいなあ。