「ブルー・ハイドレード 融合」 海原零 (スーパーダッシュ文庫)

潜水艦ものSF。敵艦に遭遇し戦闘状態になった潜水艦内で、無能な上官に優秀な士官候補生が反発した。
騒乱に陥る艦内。迫り来る魚雷。生死をかけた戦いの先に待つものは…。

わーい、序盤から緊迫感あふれる海戦が展開されてすっげー面白いです。
叛乱もそう簡単には上手くはいかず、指揮系統が乱れたまま敵艦に追い詰められていくという状況。
内と外の戦い。いやー、もう一気に作品内に引きこまれてしまいましたよー。
終盤にも海戦がもひとつあって、これがまたハラハラドキドキ。
世界設定がちょっと粗かったり、中盤の展開がスマートさにかけるというところもありはするものの、、
これだけ海戦シーンが面白ければ文句無し。最近にしては珍しく最初から最後まで夢中で読んじゃいましたよ。潜水艦にロマンを感じる人はぜひ読むべし。

1巻目ということで掘り下げ方はまだまだ足りないものの、主要キャラクタはなかなかいい感じ。
それぞれに信頼関係や対立構図があり、何か裏を抱えてそうなのがほのめかされていたりと、ぜひとも続きを読みたいと感じさせるキャラ配置もナイス。
特にソリカとジルの関係がどうなるか気になるっちゅうの。