「本格ミステリ04」 (講談社ノベルス) 感想メモ その2

青木知己「Y駅発深夜バス」…△。うへー、前半のホラーじみた展開には一瞬びびっちゃいましたよう。

鳥飼否宇「廃墟と青空」…△。黒い。

法月綸太郎「盗まれた手紙」…○。お話としてはシンプルすぎ。謎解き要素以外に面白がりようがないのは困ったもんだ。

芦辺拓「78回転の密室」…△。時代風俗描写は面白い。

石持浅海「顔のない敵」…○。対人地雷というものを使ってこういうものを書くという意義は買うし、小説としてもそこそこ面白いけど、本格のネタとしては簡単すぎやしね?

というわけで読了。特に優れた本格ミステリがあったかというと、うーん…と首をひねらざるをえないかなあ。
とはいうものの、ユーモアあり、ほのぼのあり、黒いのあり、パズラーありと、バラエティーに富んだ収録作になっていて、
1冊のアンソロジー本としてはまあまあ良いのではなかろうかと思いました。
わたし自身は楽しんで読めたのでOK。