「小説 スパイラル〜推理の絆〜 ソードマスターの犯罪」 城平京 （スクウェア・エニックス）

名門の剣道場の跡目にまつわる殺人事件。
その容疑者であり剣の達人である男と、鳴海歩は対決することになる。事件の真相は？ そして、対決の行方は…！？
　表題作ほか短編「小日向くるみの挑戦」２編収録。

主人公の歩（探偵役）とキリコ（筆頭容疑者）の対決は盛り上げてくれたし、
さすがに「鋼鉄番長の密室」*1ほどのインパクトはないものの本格ミステリとしては不足ない出来。
わたし的には満足できる面白さでした。及第点はじゅうぶんクリアしてるんじゃないかなあ。
キリコの存在感がなかなかよく出ていて、そのおかげでミステリ部分の説得力がましてるところには感心しました。
あと、主人公の活躍度合いに関しては続編よりもこちらの方に軍配が上がるかも。

短編２つはどうということはないので割愛。

*1:小説版「スパイラル」のシリーズ２作目、今作の続編