「しあわせの書」 泡坂妻夫 (新潮文庫)

新興宗教団体の教祖の後継者問題にヨギガンジー先生一行が巻きこまれる。
「しあわせの書」という謎の本に隠された秘密とは?

何か面白い仕掛けがあるらしいとか、泡坂氏の遊び心が楽しいだとかの評判をちらほら聞いたり読んだりしてましたが、
読了後なるほどと納得。この茶目っ気は一読の価値ありですね。
メフィスト者としては、泡坂作品のこういうところを見習って作られたのが霧舎学園の某作品なんだろうな、とか思いました。

「しあわせの書」のネタ以外にも、相変わらずヨギガンジーたちは妙ちくりんで面白いし、新興宗教への風刺もきいていて、楽しく読めました。