「ハッとしてトリック!」 鯨統一郎 (中央公論新社 C-NOVELS)

サッカー界を舞台にした本格ミステリということで、一部のサッカー&ミステリ好きな方から熱い視線を受けている(らしい)作品。
プロ野球を舞台にしたミステリは数あれどサッカーはあまりないでしょ?という思いつきだけで書いんたんじゃあるまいな、
と思わせるくらいサッカーネタの扱い方は適当。作者が本当にサッカーファンなのかどうか、作品からはまったくもってわかりません。さすが鯨統一郎

話としてはなんか思ったよりはまとも。てっきり試合中に選手が爆死したりするのかと思ってたのに、そこまで変な話ではなくて残念。
さくさく読めるのはいいけど、いまいち物足りないですにゃー。
スポーツ界を舞台にしたミステリってことでは『大相撲殺人事件』(小森健太朗)の方がずっと面白いです。

密室トリックやラストにどんでん返し等もあって、ミステリ部分はまあそれなりに。