「閉鎖のシステム」 秋田禎信 (富士見ミステリー文庫)
閉鎖したショッピングモールに閉じ込められた人たち。なぜか明かりはつかない。
警備員も見当たらない。一体何が起こっているのか? という話。
酔っているかのような戯言回しがわけがわからなすぎ。連発される冗談もさっぱり理解不能。
パニック・ホラーじみた展開とか暗闇への恐怖とか、そういうのを書きたかったのかもしれないけど、
読後に印象に残ったのは主要な語り手の宇宙人的な思考の飛び具合だけでした。なんじゃこりゃ。
なんというか面白いとか面白くないとかじゃなくて”変”だよ、これ。
わたしゃ「魔術師オーフェン」って読んだことないんだけど、秋田禎信って普段からこんなものを書いてる人なんですかね?
作品のプロットや締め方は幻冬舎の流水大説っぽい感じなので、あのへんが好きな人は読んでみるのもよろしかろう。