「エコエコアザラク(ベストセレクション)」 古賀新一 (角川書店)

ゾンビ屋れい子」ファンとしては、学園オカルトホラーものの古典たる「エコエコアザラク」を1回くらい読んでみないとなあということで読んでみた。
ちなみにコンビニのマンガ棚に並んでいる廉価版の単行本。

絵がちっともかわいくないのは仕方ないと諦めるとして、黒井ミサたんがやたら脱がされたり胸をさらけだされたりしているのは、ちょっと引く。
うらぶれた雰囲気のエロチックさがなんとも居心地悪いです。
初期の頃の黒井ミサの怪しさがすげえ。危険な雰囲気と裸踊りのギャップがこらまたすげえ、というか笑う。これも結構変なマンガですな。

セレクション集ということで、初期作品から後期のものと思わしきエピソードまでいろいろ収録されている。
後半ではミサの顔も性格もエピソードもずいぶん丸くなってあっけらかんとしてしまってますね。
でも、初期のダークなものの方が面白いと思う。「母神像の呪い」がベスト。絵的に黒井ミサの表情が素晴らしいのと、お話の暗黒ぶりが凄い。