「学ばない探偵たちの学園」 東川篤哉 (実業之日本社ジョイノベルス)

本格としては烏賊川市シリーズと同じく密室(状況)ものな学園ミステリ。新シリーズ1作目。

このシリーズも頭のネジがゆるそうなキャラが大挙登場してきて、へらへら笑いながら読めて大変楽しかったんだけど、
死への畏怖とかいった真剣さは皆無なので、リアリズム愛好者は読むなカエレ(・∀・)。
主人公が所属することになってしまう探偵部に関しては「光画部かSOS団か」というノリなので、
究極超人あ〜る」が心の書だとか「涼宮ハルヒ」を愛読してるというミステリ者は読むといいよ。
東川篤哉キャラのファンなら間違いなく楽しめる。

本格としては弱い、というか1つめのトリックは古典に前例がありそうで、
2つめは発想は面白いけど小粒というところなんだけど、密室だしいーじゃんということで私的には○。
部長の密室分類法には大笑いしますた。キャラクタも愉快な奴らばかりなのが大変よろしい。
これであと美少女萌えがあれば完璧なので、語り手の赤坂君が懸想する女の子とかが続編で出てくるといいなあ。
あと、探偵部の顧問が”石崎”という名前なのは何か意図してるとしか思えませんw。
だって東川篤哉作品なんですよ? しかも探偵部の”顧問”って。