最近ポール・アルテを読んでちょっとカーに食指をそそられていたりするので、
オカルト趣味とか降霊会とかの道具立てが出てくると思わずニヤニヤしてしまいます。
ヒロインの一人称パートは読んでて気恥ずかしくて、猫丸先輩のキャラクタは相変わらず面白くて、
オカルト…というか超心理学の薀蓄にへぇ〜へぇ〜となりつつ、トリックに「あっ、こういう手があるのか」と感心してますた。
わりとバカミスすれすれという感じですけど、キャラクタ作りやお話の装飾が丁寧で、軽薄な印象を受けないのが良い。
地味めながらなかなか読ませる佳作です。それにしても、文庫化遅すぎ>創元。