わかつきひかる 「歌劇団プリンセス ふたりは一緒!」 (美少女文庫)

卒業公演の娘役エトワールに抜擢された悠里。
周囲からの嫉妬に傷つけられた悠里はさらに幼い頃から兄のように慕っていた誠司先生に純潔を奪われてしまい…。
大正浪漫な歌劇学校で繰り広げられるラブラブ調教もの。表紙は二人だけどドレスの娘がメインで袴はサブ扱い。
前向きで健気で惚れっぽい悠里が非常に可愛らしくて善き哉。
舞台にかける想い、役をめぐっての諍いや愛する友とのすれ違いなストーリーはなかなかに読み応えがあるし、
悠里と誠司との関係に加え、環との百合愛が絡んでいくエロ展開も充実の面白さ。
わかつき作品では「姉サンタ」「ボディーガード上等」に並ぶ良作といっていいかも。


感想リンク:
元さん
こぼさん
koutokuさん
青橋由高さん




沖田栄次 「クイーンズブレイド ソード・オブ・ユニコーン」 (HJ文庫)

女王を決める闘技大会《クイーンズブレイド》に挑まんとする”流浪の戦士”レイナ。
酒場で偶然出会ったフィオを守ることになったのだが…。
対戦型ビジュアルブックの小説化。なんでもHJ文庫の今後を占うらしい”お色気ファンタジー”なる噂を聞きつけて読んでみた。
うぬぬぬ、表紙からしてこの露出! 堅そうな手甲と外装面積の少ないちちしりふとももの組み合わせが80〜90年代前半のRPGな味わいをかもし出してをるではないか。
沐浴やら下着姿やら縦笛などのセクシー挿絵も充実してゐて、そのへんの期待は裏切らぬ出来栄え。対決ものとしてもそれなりに面白く読める。
武者巫女トモエに”冥土へ誘うもの”アイリ*1とキャラクタの味付けがやたらに濃いのも目を惹く。
本編に登場したのは上記2名にレイナと”歴戦の傭兵”エキドナ*2を加えて、わずかに4人。
他にどんなキャラがいるのか気になって思わず公式ページを見にいっちゃったよ。
続編にはこの中の誰かが出てくるのかしらね。原作ブックの方にもちょっと興味がわいてきました(釣られ気味。

クイーンズブレイド ソード・オブ・ユニコーン (HJ文庫)

クイーンズブレイド ソード・オブ・ユニコーン (HJ文庫)

*1:正体は幽鬼の類で格好はメイド。冥土とメイドのダブルミーニング

*2:エキドナさん、フィギュアがとってもエロ素敵。