Boichi 「Boichi作品集 HOTEL」 (モーニングKC)

表題作の「HOTEL」がガチのSFにして超感動の一作でありました。
環境が激変し、人も生き物もすべて滅びてしまった地球上にただひとつ残された『ホテル』。
彼を作った人たちから託されたものを、ただひたすらに守り続けるルイの姿とその語りがじんわりと心にしみいってくる。
クライマックスはもうワタクシ涙ぐみながら読んでましたよ。締め方も綺麗でよござんした。
 もひとつ「全てはマグロのためだった」もすっげー面白かった。
絶滅してしまったマグロを探すこと/作ることに全力をかける研究者の執念とそのバカバカしい結果が実に心和む一作。
そしてラストがまた……これも意外な感動作だよなぁ。
汐崎博士の台詞の後の、見開きいっぱいに描かれるあの絵が!
そのうちマグロのお寿司を食べにいこうと思います(食うのかよ!
 このマンガ、「BAD_TRIP 特装版」での紹介を見て手にとってみたんだけど、ホントいいもの読ませていただきました。
佐久良タン&タカオさんに感謝。

Boichi 作品集 HOTEL (モーニング KC)

Boichi 作品集 HOTEL (モーニング KC)