フランク・シェッツィング 「深海のYrr(上)」 (ハヤカワ文庫NV)

ノルウェー海・大陸斜面のメタン層を覆いつくしていた無数のゴカイ。
カナダ西岸のホエールウォッチングはいつもと様子が違う…。
同時に世界各地ではさまざまな海難事故が続発しはじめていた。
 ドイツ発の海洋パニック小説。
うひょーい、ちょう面白ーい。
新種のゴカイを調査することになった初老の生物学者ヨハンソン。
クジラ観光のガイドをしながら海棲哺乳類の研究をしている青年アナワク。
ノルウェーとカナダ、二人の研究者を中心に描かれる海の異変の数々。
静かな立ち上がりをへて、中盤一気にヒートアップ! ついにクジラたちが……の展開にワタクシ「はわわわ〜〜」と慄きまくりでありました。
幼い頃に初めて映画「ジョーズ」を見たときのような感覚に、ページをめくる手もちょっと震えちゃいましたよ。えへへ。
アナワクとグレイウォルフの対立やヨハンソンとティナ・ルンのロマンス(?)等々、登場人物たちのドラマもなかなかの手応え。
ささ、続き、続き。

深海のYrr 〈上〉  (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)

深海のYrr 〈上〉 (ハヤカワ文庫 NV シ 25-1)