小野不由美 「悪霊はひとりぼっち」 (講談社X文庫ティーンズハート)
調査のため緑陵高校へと出向いたおなじみ渋谷サイキックリサーチの面々。
教室にあらわれる黒い犬。人の出入りがない部屋での小火騒ぎ。幽霊の目撃談 etc..
今回の一件……怪現象が多すぎる!?
これ以降レギュラー陣に加わる安原くん登場。律儀で有能かつ人懐っこくて冗談好きな眼鏡男子。おいしすぎるぜー。
コックリさんについての解釈などをふまえながら、麻衣が見る夢をヒントに異様な事態の全貌が明らかになっていく。
学校の怪談──最初はきわめて穏健なものでたいした被害も出ないはずだったものが何故? …やあ、この概念にはぞくぞくさせられちゃうなあ。
ナルが「これは霊を使った……だ」と言い放ったときの衝撃といったら!!
オカルトミステリーとしての凄味だけでなく、リンや麻衣の活躍も見逃せないところ。
ワタクシ的にはこの4作目《悪霊シリーズ》で一・二をあらそうエピソードじゃないかなーと思ってたり。
- 作者: 小野不由美,中村幸緒
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1990/09
- メディア: 文庫
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