Ｊ・さいろー 「クラスメイト」 （コアマガジン社）

とびきりの美少女で同級生たちの憧れの的でもある少女・白鷺桃花。
男子いじめを趣味とする彼女の前にあらわれた転校生の長崎巧。
女王様と奴隷調教済の男子、二人の出会いがもたらすものは…。
　性的好奇心にかられるまま、心の衝動のおもむくままにクラスメイトを傷つけ、ほんのわずかな充足感をえる桃花たち。
弄られる痛みと恐怖、心と身体を翻弄する感覚、サディスティックな欲望。
支配する者とされる者の奇妙な共犯関係がそこにある。
痛々しい話ではありながらもどこか純粋さを失っていない……そんな質感の作品でありました。
Ｊ・さいろーはやっぱり一味違うなあ。
ヒロインの桃花より巧となぎさの過去話の方にクラクラきた。あの章のラストはグッときちゃうよね。


感想リンク：
さぬきみちるさん、
秋山真琴さん、
海燕さん

クラスメイト (CORE NOVELS)