秋田みやび/グループSNE 「新米女神の勇者たち 1 ソード・ワールド2.0リプレイ」 (富士見ドラゴンブック)

 冒険の舞台はフォーセリアからラクシアへ…。
新装開店となった「ソード・ワールド2.0」リプレイの記念すべき一冊目が登場。
恥ずかしながらワタクシ「アンマント編」あたりで一旦ソード・ワールド離れをしてしまったこともあって「へっぽこーず」リプレイは未読だったり。
小説なら「サーラの冒険」復活/完結にむせび泣いたり、短編集読んだり、「ダークエルフの口づけ」をライトノベル投票企画で推したりしてたんだけど、SWリプレイを買って読むのは実に10年ぶりなのでありました。

 ということで、初めての秋田みやびリプレイな本作。かなり面白かった!
帰ってこないコボルド君を探しにいったり、墓荒らしの件をおさめにいったら……とか、消えてしまった飛空船を追いかけたりとか、ほのぼの&ファンシーな雰囲気が善き哉、善き哉。
わんこなコボルドやダビッド(うさぎ族)のNPCたちがまたかわいらしくって、そのへんちょっと「フォーチュンクエスト」っぽいよね。
PCもまた愉快なキャラばかりでいい味出してる。
ジークとメッシュの凸凹主従コンビ/エアとソラ姉妹の、それぞれ仲が良いんだか悪いんだかわからない二組の掛け合いの楽しいこと。
特に”ご主人を持ち上げつつ、落としまくる”メッシュが素晴らしい。ダイス運の悪さもリプレイ的にはオイシイw
ルールブックだけではわかりづらかった新種族《ルーンフォーク》や《ナイトメア》のイメージも掴めたし、SW2.0導入の一冊としてはとてもよかったんじゃないかなー。