W・H・ホジスン 「幽霊狩人カーナッキの事件簿」 (創元推理文庫)

不気味な現象が多発する館に乗り込むカーナッキ。武器は電気式五芒星と古文献!
 合理的なオチ(人為的な犯罪)がつく怪奇現象もあれば、人智を越えた存在や力との対決にいたる話もあるので、今回はどう転ぶんだろうとワクワクしながら読むことが出来た一品。
探偵小説風味でもあり、恐怖小説っぽくもあるというハイブリッドな雰囲気が面白かった。
カーナッキさんがまた意外に良いキャラクタでねえ。
普段の偉そうな態度と実際に不気味な場面に直面したときの怖がりっぷりのギャップがなんともおちゃめ。
ベストエピソードは「霊馬の呪い」。
恐怖描写で長々ひっぱったあげくオチらしいオチがつけない「魔海の恐怖」はワタクシ的には×かな(←ホラーに向いてない人。

幽霊狩人カーナッキの事件簿 (創元推理文庫)

幽霊狩人カーナッキの事件簿 (創元推理文庫)