アサウラ 「ベン・トー サバの味噌煮290円」 (スーパーダッシュ文庫)
夜な夜な繰り広げられる狼たちの宴。
敗者は地に這い、勝者が手にするは……半額弁当。
弱肉強食の世界に足を踏み入れた佐藤の行く末はいかに!?
半額弁当をめぐって争うのはいいとしても、その手段が殴り合いであるというのはいただけない。
たかだか200〜300円の値引きのために自分が怪我をしたり他の誰かを傷つけてもいいなんて論理はさすがに酷かないか?
争奪戦がもっとくだらないゲームとか笑える頭脳戦であればよかったのに。
…とはいえ、主人公を対象にボーイズラブ小説を書いてしまう白粉嬢をはじめとしてキャラクタの立て方は面白いものがあるし、こんな話をガッツリ読ませるものに仕立て上げる作者の筆力はなかなかのものだと感心もしてたり。
「ベン・トー」続編はともかくとして、シリアスなお話っぽい前二作はちょっと気になるかも。
ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: アサウラ,柴乃櫂人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: 文庫
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