菊池たけし/久保田悠羅/F.E.A.R 「ノエルと白馬の王子 アリアンロッド・リプレイ ルージュ+1」 (富士見ドラゴンブック)

秘密結社《ダイナストカバル》の資金稼ぎにお祭りで屋台を繰り出すトラン。その手伝いをしていたノエルの前に白馬の王子が現われて!?
「ルージュ」シリーズ番外編にランダム・ダンジョンを使った”PC死亡上等”の単発リプレイ「魔を貫く者」。その他、四コママンガ等が収録された一冊。
 ノエルたちのリプレイは最後の楽しみにとっておこうと、まずは「魔を貫く者」から。
敵の出現もその強さも、回復やお宝ゲットも、すべては出札しだいの運任せ。
パーティーのメンバーが死んでしまったら別のプレイヤー&新PCが投入されるという一回限りのパワー・ゲームとわりきった遊び方。こういうリプレイもなかなか無いよねえ。ベテランのTRPG者がよく話のタネにする、昔の「D&D」とか「T&T」ってこういう感じだったのかも。
 「ルージュ」四コマもまたたのし。ジュライのおちゃめな感じが良いですなー。
アリアンロッド」にも小説展開とかあれば良いのに。情報部十三班の話とか読みたいのう…。
 そして、いよいよ「ノエルと白馬の王子」……やあ、笑った、笑った。ノエルの結婚と融資をかけて繰り広げられる六番勝負に一体何度噴き出したことか。大食い対決のノエルのダイス目とかもう神すぎるw
導入部でハードボイルドな演出を披露したヴァル(今回スポット参加のPC)が実は……なところにも驚かされたし、ノエルの露出たっぷりな踊り子衣装にときめいたり、最高に楽しい番外編でありました。


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