菊池たけし/F.E.A.R 「ノエルと白亜の悪夢 アリアンロッド・リプレイ ルージュ 3」 (富士見ドラゴンブック)

《薔薇の武具》最後の一品、四つの篇に分かたれた魔道書マビノギを求め、遺跡の街、次に霧の森へと向かうノエルたちであったが…。
 《薔薇の刻印》を持つ少女・ノエルの冒険もいよいよ大詰め。
このシリーズを読み始めるきっかけになったある感想サイトでの記述から、この巻で何が待ち受けているのかは薄々察していたし、作中でも何度もほのめかされていた。
それでも、どうにか上手く切り抜けられるんじゃないかという淡い期待がずっと心のどこかにあって、第6話の中盤以降はドキドキしっぱなしでありました。
そして、ついに訪れた衝撃のクライマックス。
彼の叫びに目頭が熱くなり、ノエルの戸惑った様子とプレイ後の力丸さんのメールがまた感傷をそそる。
プレイヤーの選択/戦略/GMの決断とマスタリング/ダイスの悪戯/どれかが違っていれば別の結末があったかもしれない。
TRPGリプレイの楽しさと難しさの両方が強く出た一冊だったように思う。
あとは第5話でのエイプリルとかつての仲間たちとの戦いがかっこよかったなあと。


感想:1巻
2巻