支倉凍砂 「狼と香辛料 VII Side Colors」 (電撃文庫)
ロレンスと出会うより遥か昔、ヨイツを離れて旅をしていた頃のホロを描いた中編「少年と少女と白い花」他・短編二つを収録したサイドストーリー集。
ああ、これは良いなあ。
話の進行が遅くなってきた4巻以降では本作が一番楽しめたかも。
外の世界の過酷さも知らぬまま旅に出ることになってしまった少年──クラスの同行の少女・アリエスへ向ける感情の揺れ具合がくすぐったい中編。
ホロの食い意地が微笑ましい「林檎の赤、空の青」。
そして、「狼と琥珀色の憂鬱」で窺えるホロの内面が……ロレンスとのやり取りからそういう感じなのだろうなーと想像はしていたのだけど、こうもはっきり書かれてしまうと読んでて頬が緩む緩む。
収録された三つの話、どれも面白かった。
ホロの過去話とか旅の話はもっと読みたいな。クラスたちのその後も気になるし。
あ、あと、5巻に出てきた”酒場の娘”さんの主役話を超希望!
感想:
1巻、
2巻、
3巻、
4巻、
5巻、
6巻
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
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