金庸 「碧血剣 (二)ホンタイジ暗殺」 (徳間文庫)

金蛇郎君の遺した秘宝を探しに南京にやって来た袁承志(えんしょうし)は、金龍幇の総帥・焦公礼への仇討ちをめぐる争いに関わることに…。
 正義を貫き、悪を断つ! 最強クラスの武芸と誠実で情に厚い人柄で英雄街道まっしぐら。
江湖の猛者どもを相手の大立ち回り、金銀財宝を狙った大勢の盗賊に囲まれたりしながらも、順調に名を上げ、仲間を増やしていく袁承志の活躍が痛快な第二巻。
隙が無さ過ぎるのが玉に瑕という感じの主人公なんだけど、嫉妬深いヒロインに時折手を焼かされてるあたりが微笑ましかったりもする。いやー、なかなか良いカップルなんじゃないかな。
同門である華山派の面々──帰辛樹(きしんじゅ)夫妻とその弟子たちとの不穏な関係もあまりこじれずにすんでよかったよかった。
「秘曲 笑傲江湖」は泥沼展開だったしね。
あとは”謎を秘めた美少女”とやらな阿九さんが気になるところ。

碧血剣〈2〉ホンタイジ暗殺 (徳間文庫)

碧血剣〈2〉ホンタイジ暗殺 (徳間文庫)